船の免許の更新
昨日、間違えて一日早く出発してしまいましたが、気を取り直して本日横浜へ向け再出発。
チバラギから一時間で着いてしまいました。
大雨と五十日でトラックいっぱいで走りにくかったけど、さすがにこの時間なら早く着きますなぁ。
湾岸の浮島の料金所って知らぬ間になくなったんですね。知りませんでした。
湾岸の大黒パーキングで2時間ほど休憩。
本日の会場に到着。ベイブリッジを渡って本牧インターのすぐそばとクルマで行くには便利な場所です。
電車+バスだと恐ろしくめんどくさい場所だと思いますが。
ハイ。横浜嫌い・クルマの運転嫌いのわたしがわざわざここまで来たのは五年に一度の船の免許の更新のためです。。
わたしは大型船用の三級海技士(航海・当直限定機関)という免許と、小型船用の一級小型船舶操縦士・特殊小型船舶操縦士という免許を持っています。
海技士の方は船に乗っていれば乗船履歴で更新できるのですが、わたしはペーパー船乗りなので履歴がないため、講習を受けないと更新できません。
小型はあちこちで講習をやってますが、海技士の方は関東地方では横浜のJEISしかやってません。それも月に2回だけ。さらに月1回だけ小型と海技士が同日で受けられる講習があってそれが今日でした。
以前は勤め先で小型の更新料は福利厚生で出してくれていたのですが、バイトには出さない。とツレない返事でありました。ホントにショボい会社です。
という訳で自腹で講習を受けて更新することになったのでした。
午前中は海技士の講習だったんですが、たいして人数集まらないんだろうな。と思ったら意外にも50人ぐらい来てました。わたしみたいなペーパー船乗りじゃなくてホンモノの船乗りでも陸上勤務で乗船履歴が足りない人とか来ているんでしょうね。
ただ、ケチな会社だと乗船履歴があってもパナマとか海外船籍の乗船履歴の証明書を取るとカネがかかるので安い更新講習を受けて更新させる会社もあるみたいです。
講習の内容ですが、講師のおっさんは自衛隊あがりっぽかったですね。というのも講義中にしょっちゅう距離の単位でヤードを使うのです。ヤードなんて使うのは日本では自衛隊だけですからみんな???という感じでした。
ちなみに、ゴーヘー(go ahead)、ゴースタン(go stern)とか使うのは漁船あがりです。(宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長もゴースタンとか言ってるので漁船系(笑))言葉遣いで何系の船乗りかだいたいわかります。
今日の客層は商船系の船乗りだと思うのでそういう人を相手に話せる人を講師にした方がいいと思いますね。
この五年の間にいろいろと制度が変わってて特にこの四月からは変わりまくりでわたしの免状も紙くず同然になりそうです。これについてはまた後ほど。
ハイ。午後からは小型の更新です。
小型の方はもっとお客が多くて80人ぐらい来てました。座席が足りなくなるぐらいです。なかなかの集客力ですね。
講師は午前中と同じおっさんでした。講義内容は大型船目線の話でたいしておもしろくありません。
やはり小型の講師は小型乗ってる人がやった方がいいと思いますね。
きっかり1時間で講習終了。ですが、これで帰れるわけではありません。
海事代理士に手数料を払えば残りの手続きをすべて代行してくれて家で免状を待つばかりとなりますが、ハッキリ言ってたいした手続きではありません。こんなの合計五千円以上支払うのもアホらしいので自分でやっちゃいます。
要は書類を記入して運輸局に持って行くだけです。
講習の修了証明書 海技士と小型各一部
身体検査の証明書 海技士(航海)の身体検査は小型にも使用可。逆に小型の身体検査は海技士(航海)に使用できないので注意。
納付書 海技士と小型各一部。これに運輸局に支払う更新手数料分の収入印紙を貼りつける(海技士1700円 小型1350円)
免状申請書 海技士と小型各一部 海技士は写真票も必要。
以前はこの2枚目、3枚目のただの紙がなんと有料でした。
しかも運輸局の窓口で売っているわけではなく、運輸局の地下にある売店まで行って買わなければなりませんでした。学生のころ、海技試験の申請に来たら、この手の用紙が売り切れていて記入・提出することができずに窓口で『それじゃあ申請できませんね。』とクソ役人に言われてブチギレたことがあります。「おまいらの売店で売ってねーんだからしょうがねーだろーが!!そもそもこんな紙売ってんじゃねーよ!!」と文句言ったら『じゃあ後から郵送してください。』と相手も折れたんですけどね。
さすがに文句言われまくったからか5年ほど前から小型だけこの用紙はタダでくれることになりました。5年前はまだ海技士は買わされましたけど最近は海技士もタダでくれるようになったようです。ただ、相変わらず料金は収入印紙なので郵便局で買わなければなりません。都会の運輸局は郵便局が併設されているのでラクですが、田舎の運輸局だと遠くまで買いに走らないといけません。
なんで役所はこんなめんどくさいことをするのか。手続きを複雑化させて要は海事代理士に仕事を回したいからです。この手の申請は本人もしくは海事代理士しかできないことになっています。運輸局の関係部署で数年働くと退職時に特認制度で海事代理士の試験のうち筆記試験が免除になり口述試験だけで海事代理士になれます。役人の退職後の老後の安定かつ、仕事わかってる人間が書類持ってくるので現役の役人がラクになるというまさに役人の役人による役人のための制度なわけですねぇ。まぁ最近は役人OBの海事代理士も減りつつあるみたいですが。
もっとも、一人ずつバラバラに書類持ってこられるより100人分を一人がまとめて持ってきた方が確実にラクでしょうけどね。
講習終了後にJEISで机を借り完璧な書類を作って桜木町の関東運輸局へ移動。駐車場のおっさんに「船舶免許の更新で来ました。」と言えば無料で駐車できます。1階に郵便局があるので収入印紙を購入。他の個人申請の数人にいくら分の収入印紙買ったらいいか聞かれました。(郵便局の職員はいくら分買ったらいいかはわかっていても答えないようにしているらしい。)入溝証をもらって(以前はなかったけど)エレベーターで16階の海技資格課へ行って書類を提出。
突っ込みどころ一つなく新しい免状もらいました。
他の個人申請の人で納付書を作り忘れてる人が何人もいました。JEISでは申請書の記入例はくれますが、納付書の記入例を付けてくれないからだと思います。
ハイ。これだけの手続きで5千円以上浮きました。たいした手間ではありませんので自分でできる方は自分で手続きすることをオススメします。
何も知らずに自動的に海事代理士を使うことになっている人も結構いる(今回もなんで講習終了後に書類を受け取っているのか海事代理士利用の人に聞かれました。)ようです。
クルマの免許の安全協会と同じで何も知らずに自動利用させられるのはフェアではないと思います。
もっとも、こういう手続きが面倒、書類作成や提出に行く時間が一秒でも惜しい。という方は海事代理士の利用をオススメします。
続く
チバラギから一時間で着いてしまいました。
大雨と五十日でトラックいっぱいで走りにくかったけど、さすがにこの時間なら早く着きますなぁ。
湾岸の浮島の料金所って知らぬ間になくなったんですね。知りませんでした。
湾岸の大黒パーキングで2時間ほど休憩。
本日の会場に到着。ベイブリッジを渡って本牧インターのすぐそばとクルマで行くには便利な場所です。
電車+バスだと恐ろしくめんどくさい場所だと思いますが。
ハイ。横浜嫌い・クルマの運転嫌いのわたしがわざわざここまで来たのは五年に一度の船の免許の更新のためです。。
わたしは大型船用の三級海技士(航海・当直限定機関)という免許と、小型船用の一級小型船舶操縦士・特殊小型船舶操縦士という免許を持っています。
海技士の方は船に乗っていれば乗船履歴で更新できるのですが、わたしはペーパー船乗りなので履歴がないため、講習を受けないと更新できません。
小型はあちこちで講習をやってますが、海技士の方は関東地方では横浜のJEISしかやってません。それも月に2回だけ。さらに月1回だけ小型と海技士が同日で受けられる講習があってそれが今日でした。
以前は勤め先で小型の更新料は福利厚生で出してくれていたのですが、バイトには出さない。とツレない返事でありました。ホントにショボい会社です。
という訳で自腹で講習を受けて更新することになったのでした。
午前中は海技士の講習だったんですが、たいして人数集まらないんだろうな。と思ったら意外にも50人ぐらい来てました。わたしみたいなペーパー船乗りじゃなくてホンモノの船乗りでも陸上勤務で乗船履歴が足りない人とか来ているんでしょうね。
ただ、ケチな会社だと乗船履歴があってもパナマとか海外船籍の乗船履歴の証明書を取るとカネがかかるので安い更新講習を受けて更新させる会社もあるみたいです。
講習の内容ですが、講師のおっさんは自衛隊あがりっぽかったですね。というのも講義中にしょっちゅう距離の単位でヤードを使うのです。ヤードなんて使うのは日本では自衛隊だけですからみんな???という感じでした。
ちなみに、ゴーヘー(go ahead)、ゴースタン(go stern)とか使うのは漁船あがりです。(宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長もゴースタンとか言ってるので漁船系(笑))言葉遣いで何系の船乗りかだいたいわかります。
今日の客層は商船系の船乗りだと思うのでそういう人を相手に話せる人を講師にした方がいいと思いますね。
この五年の間にいろいろと制度が変わってて特にこの四月からは変わりまくりでわたしの免状も紙くず同然になりそうです。これについてはまた後ほど。
ハイ。午後からは小型の更新です。
小型の方はもっとお客が多くて80人ぐらい来てました。座席が足りなくなるぐらいです。なかなかの集客力ですね。
講師は午前中と同じおっさんでした。講義内容は大型船目線の話でたいしておもしろくありません。
やはり小型の講師は小型乗ってる人がやった方がいいと思いますね。
きっかり1時間で講習終了。ですが、これで帰れるわけではありません。
海事代理士に手数料を払えば残りの手続きをすべて代行してくれて家で免状を待つばかりとなりますが、ハッキリ言ってたいした手続きではありません。こんなの合計五千円以上支払うのもアホらしいので自分でやっちゃいます。
要は書類を記入して運輸局に持って行くだけです。
講習の修了証明書 海技士と小型各一部
身体検査の証明書 海技士(航海)の身体検査は小型にも使用可。逆に小型の身体検査は海技士(航海)に使用できないので注意。
納付書 海技士と小型各一部。これに運輸局に支払う更新手数料分の収入印紙を貼りつける(海技士1700円 小型1350円)
免状申請書 海技士と小型各一部 海技士は写真票も必要。
以前はこの2枚目、3枚目のただの紙がなんと有料でした。
しかも運輸局の窓口で売っているわけではなく、運輸局の地下にある売店まで行って買わなければなりませんでした。学生のころ、海技試験の申請に来たら、この手の用紙が売り切れていて記入・提出することができずに窓口で『それじゃあ申請できませんね。』とクソ役人に言われてブチギレたことがあります。「おまいらの売店で売ってねーんだからしょうがねーだろーが!!そもそもこんな紙売ってんじゃねーよ!!」と文句言ったら『じゃあ後から郵送してください。』と相手も折れたんですけどね。
さすがに文句言われまくったからか5年ほど前から小型だけこの用紙はタダでくれることになりました。5年前はまだ海技士は買わされましたけど最近は海技士もタダでくれるようになったようです。ただ、相変わらず料金は収入印紙なので郵便局で買わなければなりません。都会の運輸局は郵便局が併設されているのでラクですが、田舎の運輸局だと遠くまで買いに走らないといけません。
なんで役所はこんなめんどくさいことをするのか。手続きを複雑化させて要は海事代理士に仕事を回したいからです。この手の申請は本人もしくは海事代理士しかできないことになっています。運輸局の関係部署で数年働くと退職時に特認制度で海事代理士の試験のうち筆記試験が免除になり口述試験だけで海事代理士になれます。役人の退職後の老後の安定かつ、仕事わかってる人間が書類持ってくるので現役の役人がラクになるというまさに役人の役人による役人のための制度なわけですねぇ。まぁ最近は役人OBの海事代理士も減りつつあるみたいですが。
もっとも、一人ずつバラバラに書類持ってこられるより100人分を一人がまとめて持ってきた方が確実にラクでしょうけどね。
講習終了後にJEISで机を借り完璧な書類を作って桜木町の関東運輸局へ移動。駐車場のおっさんに「船舶免許の更新で来ました。」と言えば無料で駐車できます。1階に郵便局があるので収入印紙を購入。他の個人申請の数人にいくら分の収入印紙買ったらいいか聞かれました。(郵便局の職員はいくら分買ったらいいかはわかっていても答えないようにしているらしい。)入溝証をもらって(以前はなかったけど)エレベーターで16階の海技資格課へ行って書類を提出。
突っ込みどころ一つなく新しい免状もらいました。
他の個人申請の人で納付書を作り忘れてる人が何人もいました。JEISでは申請書の記入例はくれますが、納付書の記入例を付けてくれないからだと思います。
ハイ。これだけの手続きで5千円以上浮きました。たいした手間ではありませんので自分でできる方は自分で手続きすることをオススメします。
何も知らずに自動的に海事代理士を使うことになっている人も結構いる(今回もなんで講習終了後に書類を受け取っているのか海事代理士利用の人に聞かれました。)ようです。
クルマの免許の安全協会と同じで何も知らずに自動利用させられるのはフェアではないと思います。
もっとも、こういう手続きが面倒、書類作成や提出に行く時間が一秒でも惜しい。という方は海事代理士の利用をオススメします。
続く
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こういうの無くしていかないといけないはずなんですけどね。